タマミジンコ培養の基礎知識
🏡 推奨環境と立ち上げの基本
・水温と置き場所: 適温は20〜28℃です。夏場は水がお湯になるのを防ぐため、直射日光を避けた「風通しのいい明るい日陰」に設置してください。
・容器の選び方(装置なしの場合): 水中への酸素は「水面」から溶け込みます。バケツのような縦長のものよりも、「トロ舟」のような開口面積(空気に触れる面積)が広い浅型の容器が圧倒的に有利です。
・エアレーション(装置ありの場合): 水流が強すぎるとミジンコが洗濯機のように回されて体力を消耗し、死んでしまいます。水面がゆっくりポコポコと動く程度の「弱め」に調整してください。
・【重要】水合わせとカルキ抜き: 水道水は必ずカルキを抜いてください。また、買ってきたミジンコをいきなり新しい水に入れるとショックで増殖が止まります。メダカと同様に、袋のまま30分ほど水に浮かべて温度を合わせてからゆっくり放してください。
🌱 爆発的増殖のメカニズム
タマミジンコは、環境が良い状態では雌のみの「単為生殖」により、自分と同じクローンを産んで指数関数的(右肩上がり)に増殖します。しかし、過密や水質悪化、エサ不足などのストレスを感じると「休眠卵(耐久卵)」を作り、増殖が完全にストップしてしまいます。常に「増える数に合わせたエサ」と「限界前のリセット」が必要です。
📈 誘導期と対数増殖期について
新しい水に入れた直後の24時間は、環境に慣れるための準備期間(誘導期)です。この時はまだ爆発的には増えないため、エサを与えすぎると水が腐ります。本アプリでは、この生態に合わせて「初日は安全な規定量に固定」し、「24時間以降(対数増殖期)から一気にエサを増やす」というハイブリッドロジックを採用しています。
💧 限界密度の壁(クラッシュの回避)
ミジンコが増えすぎるとアンモニア中毒や酸欠で一晩で全滅(クラッシュ)します。
・装置なし: 水量1Lあたり 約0.6g が限界
・装置あり: 水量1Lあたり 約5.8g が限界
本アプリは設定水量からこの限界点を予測し、超える危険がある場合は「⚠️警告」を出します。警告が出た場合は、72時間を待たずに早めに収穫(リセット)してください。
❄️ 低水温時の注意点(重要)
水温が低い(特に10℃以下)季節は、ミジンコの代謝が落ち、想定する増殖カーブに追いつかない場合があります。エサの食べ残し(水の濁り)が見られる場合は、アプリの指示よりも少なめに与えるなど、ご自身の「観察」を最優先してください。